2010年05月02日

沢尻エリカ、離婚協議を弁護士に

 ここ数日、沢尻エリカさんの離婚報道が世間をにぎわせています。
 SANSUPO.COMは、沢尻さんは、すでに弁護士に「両者の話し合いの仲介役を依頼した」と報じています。
 ただ、この「話し合いの仲介役」という表現はくせもので、おそらく弁護士は沢尻さんのかわりに、離婚を説得する説得役でしょう。
 夫の高城剛氏は、離婚に心あたりがなく何が何だかわからない様子で、本人と直接の話し合いを望んでいるようですが、沢尻さん側に弁護士が入った以上、直接の話し合いはほぼ絶望的でしょうね。
 
一般論からすると、一方がいくら「直接話し合いをしたい」「よりを戻したい」と言ったところで、相手方に弁護士が入ると、よりを戻すことはほぼ絶望的になります。
 というのも、我々弁護士は、交渉(離婚協議)の際、ご本人(依頼人)の要望に沿った解決をするよう努力します。そして、我々が離婚交渉(協議)の依頼を受けるのは、「離婚したい」という要望です。そうすると、必然的に、相手方との交渉は、離婚を前提にしたものにならざるを得ません。また、弁護士を依頼した時点で、通常、離婚したい側は、本人とは直接話をしたくないとの要望でしょうから、弁護士は直接の話し合いの要望は突っぱねます。
 よりを戻したい男性側は、弁護士が交渉に入ったからといって離婚に応じる必要はありませんが、弁護士はよりを戻す方向では一切話し合いをせず、徹頭徹尾離婚するよう説得するのが通常です。さらに、交渉窓口は、弁護士が入ると弁護士に一本化されますので、本人を直接説得することもできない。弁護士側としては、どうしても交渉に応じてくれなければ離婚調停に、調停でも解決しなければ離婚訴訟に進んで離婚の方向に持っていくだけです。
 よりを戻したい男性側としては、離婚原因を自分が作っていない自信があれば、交渉でも調停でも離婚に同意せず、裁判で離婚請求の棄却(離婚を認めないとの判決)を求めて戦うという選択肢も無くはありません。
 ただし、裁判所では、和解に応じろ(この和解は離婚が前提です)とやんややんや言われるし、それでも頑張って訴訟で勝訴し、離婚請求棄却(離婚は認めない)との判決を得たとしても、同居を強制する方法はないので、裁判に勝っても別居状態は続くことになります。
 そうすると、同居中には離婚原因がなかったとしても、別居が長期間続いたことが別の離婚原因となりますから、離婚したい妻が、例えば3〜4年後に再度、長期間の別居を離婚原因として離婚を主張してくれば、よりを戻したい男性がこの主張に対処することは圧倒的に難しくなります。
 結局は、意地になって頑張ったところで、離婚を何年か先延ばしにするだけの結果です。

以上のように、弁護士が入ると、何をしてもよりを戻す方向にはいかないのです。
 男性側からもよく相談を受ける私からすると、男性側にろくな離婚原因もない場合にそんなわがままな離婚が認められることに納得はいきませんが、現実は受け入れてもらう他ないのでしょう。男性側に離婚原因がないのであれば、こちらに離婚原因がないのに離婚してやるということで離婚条件を少しでも有利にして、離婚自体は受け入れ、きれいさっぱり別れることがご本人のためかもしれません。

 そうすると、離婚したいという沢尻さんが弁護士に交渉を依頼したという判断は正解です。
 ただ、ミーハーな私からすると、沢尻エリカの依頼を受けた弁護士さんが若干うらやましいところです。
posted by 森山 弘茂 at 16:54| 離婚問題 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月22日

ロースクール時代の教官の話

 昨日は、ロースクール時代にお世話になったある先生が、今年で定年退官されるということで、その退官される先生に来ていただき、同期生が何人か集まり定年退官のお祝いというか、先生を囲む会を開き飲んでいました。この先生は、知的財産法の教授で、私は司法試験の科目で知的財産法を選択したのですが、知的財産法を基礎から教えていただき、知的財産法については、何も知らない状態から2年で司法試験合格レベルにしていただいた先生です。
 私は、大学時代、不真面目な生徒だったため、大学の先生との接点があるのは、ゼミの指導教授1人だけでした。しかし、ロースクールは、少人数教育が売りになっていることもあり、教授との距離が近く、多くの教授と学生がちょっとしたゼミ生のような関係になっています。そこで、このような先生を囲む会が時々開かれます。私も、いろいろな教授に親切に指導していただいた結果、試験に合格でき、今、弁護士として活動できています。

 ところで、先日のニュースで、「最高裁判事に歴代4人目の女性」という記事を目にしました。慶応大学の岡部喜代子教授で、発令は、4月12日付だそうです。
 私は、最高裁でどんな判決が出たという話は気にするのですが、最高裁の裁判官に誰がなるかについては、今まであまり興味がありませんでした。というのも、最高裁の判決は、地裁・高裁の判断に影響があるため気にするのですが、実は弁護士も最高裁まで闘うことはあまりないため、最高裁の人事にまでは興味がなかったのです。しかし、今回は、今までとは事情が異なりました。岡部教授は、私がロースクールにいた頃、東洋大学で教授をしていらっしゃった先生で、私もいろいろ教えていただいた先生です(私達の卒業後、慶応大学に移られています)。
 知っている先生が、最高裁の裁判官になるということもなかなかないので、ちょっと驚いてしまいました。岡部教授は、親族・相続法の研究者(学者)として著名な方なのですが、元裁判官、現在弁護士ということで、私達ロースクール出身者の印象としては、家族法はもちろんのこと民法全体について学問でも実務でも様々な分野に造詣の深い先生という印象です。普段は、温和な感じの先生なのですが、授業中は厳しく、中途半端な予習をしていって結構授業中にしぼられたという思い出が残っています(自分が悪いのですが)(笑)。それでも、学生に頼られており、何を質問しても極めて理論的に、かつ、わかりやすく答えてくださる頼り甲斐のある先生でした。
 岡部先生なら、きっと理論的で学問的に優れ、かつ、実務にも配慮した素晴らしい判決を作ってくれるのだろうなと思います。

 でも、最高裁の裁判官って、雲の上の存在でかなり偉い人という印象です。例年、お世話になった先生方には年賀状を出しているのですが、最高裁の裁判官に年賀状って出して大丈夫かな?とか妙なことが心配になってしまいます(笑)。
posted by 森山 弘茂 at 19:48| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年03月17日

パチンコ攻略法詐欺やら打ち子詐欺やら〜パチンコにかかわる詐欺について(2)〜

 昨日は、パチンコ攻略法詐欺について、書きました。
 今日は、パチンコにかかわる詐欺の「打ち子詐欺」といわれるものについて、書いてみようと思います。
 打ち子詐欺というのは、パチンコ屋の打ち子(パチンコ屋がたくさん玉を出しているように見せるための「さくら」)を募集し、応募者から何だかんだと理由を付けて(保証金だの、登録料だの、情報料だの)、金をまきあげてしまうものです。
 典型的な手段は、パチンコ屋さんのPRのためにあるパチンコ屋でパチンコを打って欲しい、PRのためだから必ず出る台があるのでそれを教える、そこで一日パチンコを打ってもらい出た分の半分があなたの給料になる、但し、出玉を持ち逃げされると困るので、保証金としてうん十万円を預けて欲しいと言って保証金を取って、その保証金をまきあげてしまうというものです。
 募集は、インターネット、パチンコ攻略雑誌、中にはアルバイト情報誌で募集する場合もあるようです。また、名前も、打ち子、さくら、パチンコPRスタッフ等色々のようです。
 パチンコの業界団体は、打ち子などというものは存在しない、と言い切っています。とすると、打ち子を雇うこと自体、パチンコ屋としては非常に都合が悪いことで、外部から見ずしらずのアルバイトを雇い、こんなことをさせることはありえないでしょう(きっと、詐欺師は内部で極秘のアルバイトとか言うんでしょうが、そもそもそんなもの、外の会社に頼むわけがない)。また、アルバイトで、保証金やら情報料やら登録料やらを先に取るって話、明らかにおかしいと思いませんか?その手口が、見るからに詐欺っぽいでしょ。
 中には、コンビニで売っている有名な雑誌に広告を載せてるような会社は大丈夫、と勝手に誤解をして、応募しようとしている方がいらっしゃるかもしれません。これはパチンコに限らずですが、コンビニに売っている雑誌の広告を見て応募して詐欺にあったという事例はいくらでもある話です(現に、私も過去に扱ったことがあります)。コンビニに売っているような有名な雑誌に広告を載せている会社にも、信用できない会社があるということは覚えておいて頂きたいと思います。
 以前、ブログにも書きましたがhttp://moriyamamyplo.seesaa.net/article/142580834.html、詐欺にあわないためには、@世の中においしい話が転がっているわけがないことをもう一度確認すること(昨日書いたとおり、攻略法自体が怪しい上、パチンコで大金が儲かる確実な攻略法なんて売ってくれる訳がないし、この不景気にパチンコを打つだけで多額の給料が入る仕事なんてある訳がないです)A危ういものには近づかないこと(たとえ無料でもパチンコ攻略法会社から情報提供を受けるとか、とりあえず打ち子募集について話だけでも聞こうかとか考えるとはめられますよ)が必要だと思います。
posted by 森山 弘茂 at 18:22| 詐欺・その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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