2010年06月03日

弁護士刺殺事件の報道を見て

昨日、横浜で弁護士が刺殺されたという事件のニュースを見ました。
今日の報道によると、離婚事件のトラブルが理由と報じているものが多いようです。

 このニュースを見て、第1に、やはり許せないと思います。
 報道のとおりだとすると、おそらく犯人は、離婚事件の依頼者の夫か何かだと思いますが、弁護士を暴力で黙らせて、何か状況が変わるのでしょうか。
 離婚に限らず、弁護士は、法的な主張ができる場合にそれを依頼人の代理人として主張しています。もし弁護士の話に不服があるなら、それを述べた上、裁判所の判断を仰げばいいだけの話です。別に弁護士の言いなりになる必要はありません。ただし、裁判で結果が出た場合には、第三者である裁判所の判断に従うのが法治国家では当然です。
 だとすれば、不服があるなら正々堂々と裁判で闘い、自分の言い分が正しいのかを判断してもらえばいいだけであって、暴力で黙らせるなどというのは筋違いも甚だしく、絶対に許される話ではありません。
 逆に、弁護士に何らかの危害を加えれば、危害を加えた人は刑事事件で裁かれることになります。それこそ犯罪者になってしまい、その人の人生がだいなしになることもあるでしょう。また、離婚であれば、暴力的犯罪で有罪になれば離婚原因になるでしょうし、暴力的な犯罪をするような人間であれば親権だって取れないでしょうから相手の思う通りの結論になります。暴力によって、自分が不利になることはあっても、何も解決はしないのに、なぜそんな無意味なことをするのだろう?と思います。

 第2に、やはり無念だっただろうな、かわいそうというのが率直な感想です。
 亡くなった弁護士とは面識はありませんが、私とほぼ同期で、年齢も近いです。
 きっとまだまだやりたい仕事もあっただろうにと思いますし、また、ご家族も辛い思いをされているのだろうと思うとやりきれない気持ちになります。
 
 第3に、自分も気をつけなければと思う面もあります。
 私も、離婚の事案も担当しますが、確かにいろいろな相手方がいます。特に、離婚のような家庭がらみの事案は感情がもつれていることも多く、過去には「お前を殺してやる」と言われたこともありますし、「そんなこと言うなら死んでやる」と言われたこともあります。その場は、まあまあ落ち着いてと言ってなだめるのですが、私自身は本当に殺されかけたり、相手方に死なれたりしたことは、幸いにしてありません。
 ただ、かなり感情的な方もいらっしゃるのは事実ですから、このような事件がおきると、今後もさらにいろいろな点で気をつけないといけないと思います。

 最後に、前野弁護士のご冥福を心からお祈りいたします。
posted by 森山 弘茂 at 19:16| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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