2010年03月11日

「お父さん、眠れてますか?」〜自殺対策強化月間で思うこと

 3月は、自殺対策強化月間です。3月は自殺者が最も多い月なので、3月が自殺対策強化月間とされているそうです。
 昨日、あるニュースで、自殺をぎりぎりで思いとどまったという方のインタビューがあり、それによると、体調不良を心配したまわりの人が「元気ですか?」とか「体調はどう?」等と聞くと、みんな体調が悪くてもそれを素直に言えず「大丈夫です」と答えるそうです。ただ、「眠れてますか?」と質問をすると、比較的素直に「最近、眠れなくてね」等と答えやすいそうです。2週間以上、不眠が続いているようだとうつ病の可能性があるので、まず、かかりつけの医師に相談して下さいとのことです。

 警察庁が発表する自殺統計等を見ると(原因も含めた詳しい資料が、毎年前年度分について5月か6月に発表されます)、いまだに負債や借金の取立てを苦に自殺する人が後をたちません。
 私も、負債等のご相談・処理に相当数関与していますが、その中で「昨日まで、死のうと思っていた」というお話を何度も伺いました。そういうお話を聞くたびに、本当に死ぬ前に事務所に来てくれて良かったと思っていました。

 こと借金を理由にする場合、自殺では何も解決しません。だって、借金を苦に自殺した場合、自殺した人はその後のことは知らないと無責任なことを言うのでしょうが、残された人たちには多大な迷惑がかかるんですよ。精神的な面では、残された家族・親族は悲しむ上、自殺を止められなかったかと一生自分を責めるでしょう。また、経済的な面では、残された家族は稼ぎ手を失うことになる上、借金も相続されてしまうんです。残された家族に知識がなければ相続放棄の機会を失い家族が借金に苦しむことだってあるかもしれないし、親族等の連帯保証人がついていれば、当然、債権者は連帯保証人から回収にかかる。借金苦の自殺は、大切な人達に迷惑をかけるだけなんです。

 死ぬ勇気があるなら、その勇気は別のところに使って下さい。死ぬことを考える前に、大切な人達に迷惑をかけないよう、自分が矢面に立って頑張るんです。死ぬぐらいなら、対面が悪いなんて言ってないで、自分でいろんな所に助けを求めましょう。生活が苦しいなら、区役所・市役所で助けを求めればいいでしょうし、借金の整理なら、専門家に相談すべきでしょう。ヤクザの取り立てみたいな話なら、警察に相談してもいい。命を断つことは、全ての手を尽くしてもダメなときに初めて考えればいいんです。

 でも、借金の問題は、ほぼ解決可能なんですよ。おそらく、手を尽くせば、借金を理由に命を絶つことは考えなくて済むことになると思います。勇気を持って、まず、あちこちに助けを求めて下さい。
posted by 森山 弘茂 at 14:30| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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